dancyu2020年1月号
2023年12月号掲載
究極の水煮缶を特別生産!
1キロ級の巨大金華さば
で作った究極の水煮缶
1968年(昭和43年)、
豊洲の荷受から「刺身で食べられる1kgオーバーの金華さばの原料が今年も確保できた」との情報を得て、特別に作ってもらった鯖缶だ。
製造協力は長年の鯖缶の製造実績を持つ(株)三星」。原料がとにかく太く、鮭用のカッターを使い、手詰めの技が生かされた。まるで勾玉のようにみっちり詰められた究極の缶詰が誕生した!
1955年、缶詰製造を始めた
八戸缶詰に製造を依頼
1951年創業の三星商店が、1955年に八戸缶詰となり、2015年、最新の白銀工場が完成。 白銀工場は最新のHACCAP機械設備と職人技がコラボレーションした、稀有な製造現場です。
ずっしり重いスーパーヘビー級の金華さば
1キロの鯖は太さがすごい!丸々太っています。 さらに長さもあるので、サバ用のカッターでは切れず、サケ用で切ります。機械で輪切りにしてから、たっぷりの流水で血抜き。血抜きにより、缶詰の中の汚れ(こびりつき)が減ります。血抜きの水は薄っすら白濁し上質な脂が溶け出していました。良い原料でないと、こうはならないそうです。 次の工程で、熟練の職人が輪切りの鯖を缶に詰めます。蓋をする前に中の重量を計るので、その微調整の手詰め作業にも経験が必要となります。 続いて絶妙な加減の塩水が注がれ、年季ものの機械で脱気・封印(蓋をする)がされます。 その後、高温の蒸気で加熱され、缶詰になるのです。
一般入手困難な1キロ以上の巨大マサバ
重さ1キロ以上の超特大金華さばを原料にした
世界最高レベルの鯖の水煮缶を数量限定で製造!
金華さばの定義は、南三陸金華山周辺海域で定置網、一本釣り、巻き網によって漁獲された高鮮度で脂のり抜群の大型マサバとされています。
今回の限定缶詰は、
① 1kg以上の鮮度の良い金華さばを丁寧な下ごしらえを施し、手で缶に詰める。
② 塩水のみを使用し、他の調味料や添加物は使わないこと。
上質な原料を丁寧に缶詰にするので、その味わいは格別です。ただし、最低でも1年間は食べないで、缶の中で熟成させてから食べるのがポイントです。
- 脂が浮いているのは、大型の脂が乗った鯖の証
※鯖は大きいほど脂が乗る傾向あり - 身の色がピンク色なのは、鮮度が良い原料を使った証
- 骨に沿って割れるのは、鮮度の良い原料を使った証
- 骨が太いのは、大きな鯖を使った証
- 身が柔らかいのは、脂(霜降り)が乗った原料を使った証
これだけキツキツだと機械詰めは無理
製造から1年以上経つと
缶詰がこなれて美味しくなる
凍結前に無選別で各ロットから10尾ずつ脂質を計量した結果では25-35%。青魚に含まれるDHA、EPA含有量にも期待大。
この最高の鯖缶を開ける時は、フルオープンエンドを使わないで、あえて、裏側を缶切りで開けて欲しいです。そうしないと、缶のサイズ目一杯に手で詰められた鯖の皮が剥がれてしまいます。
熟成された鯖缶は見た目と違って、とても柔らかいです。
乱暴に扱うと、崩れてしまうほど、実にデリケートです。
まさに、缶に入ったサバの極上料理と言っても過言ではないです。
出来立てもおいしいですが、1年以上の熟成を経た後とで食べ比べると、別物かと思うほどこなれて変化します。
熟成により、塩と鯖の脂と水が渾然一体となり、素晴らしいバランスになります。
鯖の水煮缶は熟成に限る!複数缶購入して、1つは届いてすぐに、1つは1年熟成がかかるまで待って、そんな風に食べてほしいと思います。
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