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丹波摂津の松茸
松茸は競合する菌が多い栄養豊かな土地は苦手で、痩せた土地を好む。日本の里山は落ち葉や枯れた木や枝を、肥料や燃料として盛んに利用した。結果、松茸が好む痩せた土地が維持され、世界でも稀にみる松茸食文化が生まれた。昔ながらの里山が残る丹波(丹波市、篠山市)と摂津(三さん田だ市し北部)は適度な昼夜の寒暖差、適度な降雨に加え、松茸が好むアカマツ林が今も大切に維持されている。しかし、貴重な松茸は盗難防止にも神経を遣うし、増え続ける鹿や猪の被害も無視できない。それでも、伝統の里山を守り、松茸を大切に しているから、ここでは素晴らしい松茸が毎年、必ず採れる。最高の松茸はその香りと味を、相性の良い素材に憑依させる力を持っている。松茸は強力な海の幸、山の幸に負けることなく、ダブル主役となり、究極の秋の味覚となる。おいしく食べるコツは松茸を細かく切るのではなく、大きめに裂き、たっぷり使うこと! 食べ進むごとに、松茸に酔いしれ、夢心地の宴となるのは間違いない。
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