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有機JASにんにく
北海道赤井川村にある滝本農場の主力はアスパラガス。その収穫期はともかく忙しい。にんにく畑は草取りの人手がなく雑草と格闘して育つので、結果、滝本さんのにんにくは強靭な生命力を持つ。
地中でにんにくの玉が大きくなると、土にひび割れができる。そこから 月中旬までさらに完熟させ、葉が枯れるまで収穫しない。
完熟すると色が悪くなり、玉割れも出るが、味は素晴らしくなる。
一般の小売りでは見た目が大事だから、完熟にんにくは出回らないが、食べてみれば、滝本さんのにんにくに違いを感じるはず。
にんにくを厚手の鍋に入れ、鷹の爪を加え、にんにくがかぶる量のオリーブオイルを注ぎ、弱火で煮る。熱くなったら火を止め、冷めたらまた火を入れる。何度か繰り返すと、とろとろのオイル煮になる。そのまま食べても美味だが、潰して鷹の爪と一緒にパスタを和えると、濃厚なペペロンチーノの味わいが簡単に楽しめる。肉料理や魚料理の付け合わせにもなり、夏を乗り切るお薦めの一品だ。