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日本沿岸捕鯨の
ミンククジラ

日本沿岸捕鯨の
ミンククジラ
日本各地には捕鯨の長い歴史があり、地域捕鯨はその土地の文化とも深い関わりがある。今年も日本沿岸では調査目的の捕鯨が予定されている。昨年は、オホーツク海、太平洋沿岸で合わせて127頭のミンククジラが捕獲、調査標本となった。鯨資源の持続的な利用を実現するには、日本沿岸の鯨の科学的調査が重要。この科学的調査の副産物が生のミンククジラだ。遠洋で捕獲された鯨ではなく、昔ながらの沿岸捕鯨で、小型捕鯨業者に捕獲されたものだ。冷蔵の赤身は冷凍とは違い、解凍時のドリップが出ないため、鯨の味と香りが素直に感じられる。尾の身もお薦めで、やはりドリップがないため、ねっとりとした食感に、脂の甘さと赤身の濃厚な旨味がからんで実に旨い。万葉集にも詠まれ、日本人の食文化に根付く鯨食だが、いまや生の鯨肉を食す機会は極めて限定されている。鯨ファンならぜひとも食べたい、夏の沿岸捕鯨ならではの究極の美味である。
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